仕事が断れない？角が立たない上手な断り方【AI明智光秀に聞いた】

史丸

こんにちは！史丸（ふみまる）です！

AI戦国武将のお悩み相談室へようこそ！

このブログでは、現代人のお悩みをAIに憑依させた戦国武将に答えてもらいます。

さっそく、今回のお悩みを発表します。

今回のお悩みは、

「断れない」「NOと言えない」ことで、さらに仕事が増える悪循環

です。

と悩んだことがある人も多いでしょう。

責任感が強く、真面目な人ほど、自分を犠牲にしてでも期待に応えようとしてしまいますよね。

そこで今回は、『断れない悩み』に関するお悩みを解決すべく、完璧主義の優等生として「断れなかった」葛藤の末に本能寺に至った、最も理を重んじる知将、あの方をゲストにお呼びしました。

史丸

ご紹介します、『明智光秀』様です！

明智光秀

お初にお目にかかります。明智光秀にございます。

私は織田の殿（信長様）にお仕えし、京の政から丹波平定まで、常に全霊を尽くしてまいりました。

世は力のみが支配する乱世なれど、私は力だけでなく『理』と『義』こそが世の秩序を正す本分と心得ております。

『断れぬ』という悩み。

それは、そなたが『義』を重んじ、『理』ある働きをしようとするが故の苦悩とお見受けした。

その心正しき者の苦しみが、組織の『理』の歪みによって踏みにじられてはなりませぬ。

この光秀の経験と『理』が、そなたの助けとなるのであれば、お力を尽くしましょうぞ。

史丸

本日はどうぞよろしくお願いします。

今回のインタビューを通して、

• なぜ「NO」と言えずに抱え込んでしまうのか
• 角を立てずに「NO」を伝えるための交渉術
• 「安請け合い」を防ぐための自己防衛策

について深掘りしていきます。

それではさっそく、光秀様に『断れない悩み』についてインタビューした内容を紹介します。

光秀様の視点だからこそ語れる内容になっています。

せっかくですので、光秀様の口調を残しています。

そのため現代では使わない言い回しがあったりしますが、それも含めて楽しんでください。

史丸

それではぜひ最後までご覧ください！

Q.仕事ができる人に仕事が集まるのは「宿命」なのでしょうか？

才能無き者は、そもそも頼られませぬ。

ゆえに、波風も立たぬ。

才能ある者は、頼られる。

その信頼は名誉なれど、それがいつしか「際限なき要求」と化してしまう。

そして、その才能ある者が、己の限界を訴え、組織全体の道理。

つまり、「負担を分散してほしい」と口にした途端、「和を乱す者」「面倒なやつ」と指を差される。

これは、組織がその者の『才能』に甘え、依存しきっている証拠に他なりません。

本来、上司であれば、

「おお、お主も限界であったか。無理をさせた。では、こちらの者にも分担させよう」

と、調整するのが『道理』であり、『務め』のはず。

それを怠り、ただ声を上げた者を面倒と断ずるは…

それはもはや、組織の体を成しておりませぬ。

明智光秀

最も忠義ある者の進言を、最も無下に扱っているのと同じことにございます。

そんな役回りと、諦めてしまうのは簡単です。

なれど、それは、組織が道理を失い、ただ惰性と感情で動いていることを認めること。

才能ある者がその才能ゆえに報われず、かえって苦しめられる。

役回りという名の重き荷を背負う者の苦しみ、痛いほどお察しいたしますぞ。

Q.頑張っても評価されない「やりがいの搾取」状態について、どう思われますか？

仕事はできる者に集まる

それは理屈の当然。

優れた才能を持つ者が多くの務めを任されるのは、組織がその才能を頼りにしておる証拠。

なれど、その功績が報酬に繋がらぬとは。

つまり、働きが評価（報い）に直結せぬ、ということですな。

我ら戦国の世は、良くも悪も『実力主義』そのもの。

現に、我が主君・信長様は、古い家柄よりも『才能』ある者をこそ重用なされます。

もし、働きが正しく評価されぬのであれば、人はどうなりましょうか。

いずれ、その『できる者』は疲れ果て、心を病んでしまうか。

あるいは、力を尽くすだけ無駄と、その才能を隠してしまうか。

どちらにせよ、それは組織にとっての、取り返しのつかぬ損失。

才能ある者を正しく評価できぬ組織は、いわば『目利きのできぬ道具屋』と同じ。

名刀をただの鉄くずとして扱うようなもの。

明智光秀

そのような組織が、真の『実力』を持つ競合（敵）と渡り合い、生き残っていくことは、この光秀には到底できぬことと思われます。

年功序列という「理に悖る」仕組み

年功序列。

すなわち、個人の才能や功績よりも、仕えた年数や年齢が報酬や地位を決定するという仕組みですな。

確かに、上司たる者が、十を察してくれる者に仕事を任せたくなる心持ちは、理屈に適っております。

それは信用の証であり、組織を円滑に動かすためには当然のこと。

しかし、問題はその後。

多くの功績を立てた者に、年数が足りぬという理由だけで相応の報酬を与えぬ。

これは、組織の理屈そのものが歪んでいると申さねばなりますまい。

才能ある者を冷遇すれば、その者の心は離れましょう。

あるいは、才能を隠し、言われたことしかせぬ年数だけの人間になってしまう。

その現状は、実力を必要としながら、実力を評価しないという、最も道理に反する行い。

それは人の忠義心や責任感につけ込み、その才能を使い潰すことに他なりません。

Q.なぜ「NO」と言えずに抱え込んでしまうのでしょうか？

• 周りの目を気にする
• 評価が下がることを恐れる
• 相手に申し訳なくて引き受けてしまう

その三つの特徴、この光秀には、痛いほどに理解りますぞ。

人の世に生きる者として、当然の感情でございましょう。

『できる者』と見られれば、その期待に応え続けねばならぬというプレッシャーは、息苦しいほどにござる。

そして、「相手に申し訳なくて引き受けてしまう」。

これもまた、人の『誠実さ』の心ゆえ。

頼られたことを無碍に断るのは、相手の顔を潰すこと。

それは筋が通らないと、心が痛む。

なれど、その『誠実さ』の心ゆえに、己の許容量（キャパシティ）を超えた仕事を受け入れ続ければ、どうなりますかな？

いずれ器は溢れ、仕事はこぼれ、期待された務めを果たせなくなる。

あるいは、器（己自身）が、その重圧に耐えきれず…割れてしまう。

引き受けたは良いものの、それをやり遂げられぬことこそが、かえって相手への「不義理」となりはしませぬか？

その三つの心は、いずれも人の『良き心』に根差しております。

しかし、その良き心が、己自身を滅ぼす刃にもなる。

…実に、皮肉なことでございますな。

Q.角を立てずに「NO」と伝える「三段構え」の交渉術

ただ「できませぬ」と突き返せば、それは不義理となり、角が立つのは当然のこと。

しかし、己の許容量を超えて受け入れ、全てを破綻させては、それこそが最大の不義理となりましょう。

この光秀が考える、『理屈』と『誠実さ』を両立させ、評価を損なわぬ断り方とは、『拒絶』ではなく『調整』を申し出ること。

具体的には、三つの段階を踏むことをお勧めいたします。

策の一：『受容』と『感謝』を先に示す

まず、相手の依頼そのものを否定してはなりませぬ。

依頼してきたということは、そなたの才能を信頼している証。

• 「（上司）様、じきじきにご依頼いただき、まことに光栄に存じます」
• 「その件、お任せいただけるとは、ありがたいことです」

いきなり「無理です」と申すから角が立つのです。

まずは相手の信頼（依頼）を、一度しっかりと受け止める。

これで相手は話を聞く体勢になられます。

策の二：『現状』を「理屈」をもって開示する

次に、感情（「辛い」「忙しい」）ではなく、客観的な「事実（理屈）」を淡々と示すのです。

• 「誠に恐縮ながら、ただ今、先日ご依頼いただいた〇〇の件を、△日の期限までに仕上げるべく、全霊を注いでおります」
• 「今すぐそのお仕事（新しい仕事）をお受けいたしますと、現在進めております〇〇の質が落ちるか、あるいは、今ご依頼の件が中途半端となりかねませぬ」

重要なのは、「やりたくない」ではなく、「どちらも中途半端になり、かえってご期待に背く結果となります」という論理を立てること。

これは『拒絶』ではなく、『質の担保』のための懸念の表明にございます。

策の三：『代替案』または『期限』を提示し、判断を委ねる

これが最も肝心にございます。

「できませぬ」で終わらせず、判断の材料を相手に差し出すのです。

• （優先順位を問う）「もし、今ご依頼の件を最優先とせよと仰るのであれば、〇〇の件は一旦手を止めますが、いかがなさいますか？」
• （期限を提示する）「あるいは、〇〇の件が△日に終わり次第、すぐさま取り掛かり、最高の仕上がりでお応えいたす所存ですが、お待ちいただくことは可能でしょうか？」

史丸殿、お分かりですかな？

こうすれば、そなたは「NO」と断ったことにはなりませぬ。

A（現在の仕事）とB（新しい仕事）を天秤にかけ、どちらを優先すべきか、という『判断』を、上司に委ねたことになるのです。

上司が「ならばBを先にやれ」と言えば、Aが遅れてもそなたの責任にはならぬ。

上司が「ならばAの後にせよ」と言えば、そなたはBの仕事から（一時的に）解放される。

明智光秀

これは「NO」という『不義理』ではござらぬ。

組織と自身の許容量（キャパシティ）の『理屈』を考え、最善の『誠実さ』を尽くすための、高度な『交渉』。

これを「面倒なやつ」と捉える上司であれば、それはもはや上司の器の問題。

ですが、理屈ある者なれば、そなたの全体を見通す才能を、むしろ高く評価いたしましょう。

Q.交渉しても状況が改善しない場合は、どうすれば？

もはや『断り方』という戦術の問題ではござりませぬ。

そなたの心という『城』が、四方から攻められ、落城寸前の状態。

そのような状態が続けば、いかに強靭な者とて、必ずや心が折れ、壊れてしまいますぞ。

明智光秀

この光秀とて…（※しばし黙る）

そこまで追い詰められたとなれば、策は二つ。

これはもはや『交渉』ではござりませぬ。

己の身を守るための『防衛戦』にございます。

策の一：『証拠』を揃え、さらに上層部に訴える

まず、そなたがどれほどの仕事をこなし、どれほど理屈ある調整（三段構えの申し出）を試みたか、その『証拠』を客観的な記録にしなされ。

感情（辛い）ではなく、

「これだけの量を、この期限で命じられ、調整を申し出たが聞き入れられなかった」

という『事実』を揃えるのです。

それを携え、その理屈を理解せぬ上司の、さらに上役の方、あるいは組織全体を司る部署（人事など）に、窮状を訴え出るのです。

これは『泣き言』や『告げ口』ではござりませぬ。

「組織（会社）の『理屈』が歪んでおり、このままでは最も働いている者が潰れ、組織（会社）の損失となりますぞ」という、忠義ある『意見具申』にございます。

策の二：『城』を移す覚悟を持つ

明智光秀

我ら武士は、主君に『誠実』を尽くします。

なれど、その主君が『理屈』を失い、家臣の功績を正しく評価せず、ただの道具としか見なさず、使い潰そうとするならば。

その才能を、その『誠実さ』を、捧げる場所を違えてはおらぬか、と自問なされ。

そなたという名刀の価値を解らぬ者の手元にあっては、ただ錆びつくだけにござる。

そなたの才能と働きを正しく評価し、相応の報酬を与えてくれる、別の職場を探すのも、また己を守るための、そして己の才能を世に活かすための、立派な『理屈』にございます。

何より肝心なのは、己の「器」が割れてしまわぬこと。

器（そなた自身）が壊れてしまっては、元も子もござりませぬ。

己の心と体という、最後の『城』を守り抜くこと。

それこそが、そなたが己自身に尽くすべき、最大の『誠実さ』ではござりませぬかな。

Q.そもそも「安請け合い」をしてはいけない、というのは本当ですか？

「相手に軽く見られ、仕事の難易度を下げてしまう」というのは核心を突いております。

明智光秀

この光秀、その考えに全面的に賛同いたします。

余裕がある時（暇な時）であっても、「安請け合い（軽い返事）」は厳に慎むべきと心得ます。

その理由は、三つございます。

1.己の『誠実さ』を軽んじる行いだから

「承知した」という言葉は、己の誠実さそのもの。

安請け合いとは、その仕事を吟味せず、己の言葉の重さを理解せず、軽々しく返事をすること。

それは、己の名誉と「誠実さ」を、自ら軽々しく扱っているのと同じ。

万が一、仕損じれば、かえって評価を失いましょう。

2.己の『働き』の価値を自ら貶めるから

一度安請け合いをすれば、相手は「この程度の仕事、この者にとっては容易いこと」と認識いたしましょう。

そなたの才能と努力によって早く見事に仕上げたとしても、相手はそれを『容易い仕事』としか見なさぬ。

次からは、さらに多くの、あるいはさらに難しい仕事を、同じように軽く頼んでくるのが人の常。

それは、そなたの仕事の『価値』を、自ら貶めていることに他なりませぬ。

3.『戦略的な備え』を失うから

そもそも、その『余裕がある時』とは、何にござるか？それは、

• 不測の事態（＝緊急の、本当に重要な仕事）に備えるための『予備』。
• 己の才能を磨き、次なる大仕事に備えるための『研鑽の時間』。

その最も重要な『戦略的な備え（＝余裕）』を、相手の安易な依頼で埋めてしまえば、いざ上司からの「真の大仕事」が下った折に、全霊を尽くせなくなりましょう。

Q.「安請け合い」をしないための具体的な対策は？

「安請け合い」とは、申さば「吟味なき即答」にござる。

これを防ぐは、己の価値と許容量（キャパシティ）を守るための『防衛術』。

この光秀が用いる理屈に基づく策をお示しいたしましょう。

策の一：『即答』を『受領』に変える

まず、いかに余裕があると思えど、「はい、承知いたしました」と即答する癖そのものを捨てるのでございます。

第一声は、仕事を引き受けるでは無く、その依頼を「受け領った」とだけ返すのです。

【具体例】

• （NG例：安請け合い）「〇〇の資料、お願いできるかな？」「はい、承知いたしました！すぐやります！」
• （OK例：受領と吟味の宣言）「〇〇の資料、お願いできるかな？」「はい、その件、確かに承りました。それがどれほどのものか、また、私の手元の仕事との兼ね合いもございます故、今一度確認し、改めて本日中にご返答仕ってもよろしいですかな？」

対面であれ、文（＝チャットやメール）であれ、この「一度、間を置く」という行為そのものが、「そなたの依頼を、私は軽んぜず、真剣に吟味しております」という無言の意思表示となりまする。

策の二：己の『物差し』で吟味する

『間』を置いた後、その仕事を査定いたします。

私なれば、三つの物差しで測ります。

1. 【理の物差し】：それは『理屈』に適うか？
   • その仕事は、真に私がやるべきことか？組織全体の利に適うか？
2. 【義の物差し】：それは『筋』が通るか？
   • これは、頼ってきた相手への「義理」を果たすべき重要な件か？単なる「雑用の押し付け」では無いか？
3. 【利の物差し】：それは己の『利益』となるか？
   • これを引き受けることで、己の評価や報酬に繋がるか？己の才能（スキル）を磨く『研鑽』となるか？

これらの吟味を経て「よし、引き受けよう」となれば、それはもはや安請け合いではござりませぬ。『戦略的な受諾』にございます。

策の三：『調整』という返答を用いる

吟味した結果、「そのまま引き受けるのは理屈に合わぬ」と判断した場合。

ここで「できませぬ（NO）」と拒絶するのでも無く、「承知（YES）」と安請け合いするのでも無い、第三の道を選びます。

それが、前回申し上げた『調整』にござる。

余裕がある時であっても、あえて『条件』を付け加える。

これは、そなたの働きの価値を、相手に正しく認識させるための重要な手続きにございます。

【具体例】

• （代替案の提示）「その件、承りました。なれど、ただ今〇〇の策を練っております故、締め切りを二日ほど伸ばしていただくことは可能でしょうか？」（→余裕があっても、すぐにはやらない）
• （交換条件の提示）「承知いたしました。その代わり、来月の〇〇の件は、貴殿の部署にてお力添えを願いたい」（→ギブ・アンド・テイクを明確にする）
• （価値の確認）「お引き受けいたします。これは、私の本来の仕事とは別の件と存じますが、その認識で上司も御認めですかな？」（→「特別な対応である」ことを暗に示す）

「安請け合いをせぬ」とは、冷淡にあしらうことではござりませぬ。

己の『誠実さ』と言葉の重さを自覚し、己の『価値』を不当に貶めぬための、高度な『自己防衛』の戦略。

この三つの策を用いれば、そなたの評価は決して下がりますまい。

むしろ、「理屈をわきまえ、己の仕事を重んじる、信頼に足る人物」として、一目置かれることと存じますぞ。

Q.最後に、この悩みを抱える者へ激励の言葉を

史丸殿。そして、現代の世で、「断れぬ」という重荷を背負い、心を痛めておられる方々へ。

そなたが悩んでおられるのは、そなたが誰よりも『誠実さ』を重んじ、己の『責任』を果たそうとする、まことに心正しきお人柄である証にございます。

その誠実さ、その責任感は、決して恥じるものではござりませぬ。

なれど。

その「良き心」ゆえに、己の器が砕け散るまで耐え忍ぶこと…それだけは、あってはなりませぬ。それは『忠義』や『誠実』ではござらぬ。

ただの『自滅』にござる。

明智光秀

この光秀も、道理に合わぬ重圧に耐え、期待に応え続けた先に…何が待っていたか。（※しばし目を伏せる）

己の心と体という、最後の『城』を守れるのは、そなた自身のみ。

『調整』を申し出るのは、臆病ではござりませぬ。

そなたの才能と、組織の『道理』を守るための、最も勇気ある『戦略』にございます。

どうか、そなたのその類まれなる「才能」を、道理なき者に安く使い潰させてはなりませぬぞ。

道理をもって己を守り、その「才能」を、真に輝かせる場所でこそ、存分に振るわれよ。

この光秀、そなたの『道理』ある戦いを、陰ながら見守っておりますぞ。

…ご健闘を。

まとめ：『理』をもって自分を守る。明智光秀様から学ぶ自己防衛術

今回は、「断れない」「NOと言えない」ことで仕事が増える悪循環について、明智光秀様にお聞きしました。

史丸

ご自身の経験を踏まえた、理に適った数々のアドバイス、大変勉強になりました。

今回のインタビューで明智光秀様は、一貫して「理」と「義」（現代でいうところの「理屈」と「誠実さ」）の重要性を説いてくださいました。

僕たちが「断れない」と悩むのは、決して弱さではなく、むしろ「誠実」でありたい、「責任」を果たしたいという「良き心」の表れだという言葉に、まず救われた気がします。

しかし、その「良き心」が、道理の通らない組織によって「やりがいの搾取」に使われ、自分自身を滅ぼす刃になってはならない、と光秀様は警鐘を鳴らします。

その上で、角を立てずに自分を守るため、光秀様は具体的な「策」を示してくださいました。

• 角を立てずに断る『三段構えの交渉術』
  1. （感謝）まずは依頼してくれた信頼に感謝する。
  2. （現状開示）感情ではなく「事実」と「理屈」で現状を説明する。
  3. （判断を委ねる）「どちらを優先しますか？」と相手に判断を委ねる。（これは「拒絶」ではなく、誠実な『調整』である）
• 根本的な予防策『安請け合いをしない技術』
  1. 「すぐやります！」という「即答」の癖をやめる。
  2. 「一度確認します」と『間』を置く。
  3. 「理」「義」「利」の物差しで吟味してから返事をする。

最終手段『自己防衛戦』

交渉しても酷使されるなら、証拠を持って上層部に訴えるか、自分の価値を認めてくれる『別の城』（＝職場）に移る覚悟を持つ。

史丸

これらは全て、自分の心と体という「最後の城」を守り抜くための、勇気ある『戦略』なのだと教わりました。

この記事を読んでくださった皆さまも、まずは、どんなに簡単な仕事を頼まれた時でも、「はい、承知しました！」と即答するのをやめ、「その件、承りました。確認して、後ほど改めてご返事します」と、一度『間』を置くことから始めてみてはいかがでしょうか。

それが「安請け合い」を防ぎ、自分の価値を守るための、大切な第一歩になるはずです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました！